開けるべきか、閉めるべきか、それが問題だ緊急事態宣言が出てからも、連日高止まりする感染者数。 ”不要不急の外出を控えて!” と、TVが毎日訴えている。 そして考えさせられてしまうのだ。 ”旅行”とか”温泉”とかって、”不要不急”のものなのかなって。 たしかに、”旅行”しなくても、”温泉”に入らなくても、 生活には困らない。 でも、”癒し”は? 心身の健康を保つための”ストレス解消”は? とっても必要な人もいるのではないだろうか。 同じことは演劇や音楽にもいえることだろう。 新型コロナが広がってから、我輩もずっと芝居を観に行っていない。 でも、演劇や音楽が”不要”なものだとは、絶対に思わない。 我輩にとってそれは”必要”なものだけど、 東京の劇場に行くことで、我輩が感染すると、 加満田やお客様の迷惑になるので、我慢しているのである。 緊急事態宣言が出て、ほとんどのお客様がキャンセルになった。 それにより、期間中の休館を決めた旅館も多いようだ。 開けるべきか、閉めるべきか、どこも悩んだと思う。 加満田では、すべてのお客様がキャンセルになった日は休館とし、 1人でもお客様がいらっしゃる日は、原則として営業している。 「GoTo期間中は混んでいて来られなかったよ。」 なんていう、常連のお客様達(特におひとり様)が、 「いやぁ、営業していて良かったわ。 もう、温泉入りたくてさぁ。」 と言って下さるのを聞くと、 「我々は決して”不要不急”の存在ではない!」 と、思うのである。 期間中休業すれば、協力金が得られるから、 経営的にはその方が利口なのかもしれない。 でも、旅館には従業員がいる、仕入れ業者がいる。 そして何より来たいと思って下さるお客様がいるのだ。 マスクをして交わす二言三言の会話が、皆の力となる。 そう信じて、消毒薬片手に今日もがんばる河童なのであった。
by keigappa
| 2021-01-19 10:31
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