河童だけど雨はきらい

我輩は河童である。

だから泳ぐのは大好きだし、行水も大好きだ。

しかし、雨はきらいなのだ。

と言うと、皆さん不思議に思われるようだが、

”泳ぐ”とか”浴びる”というのは自主的な行為であって、

”濡れる”というのは、まったく違うものなのである。

このところの雨ときたら、可愛げのない滝のような降り方で、

あげくに風まで吹き荒れるもんだから、

傘を差しても役に立たない。

まさに”濡れネズミ”ならぬ”濡れ河童”になってしまう。

コロナだけでも、皆参っているというのに、

信じられないような大雨が降り、

今回も九州はじめ各地で大変な被害が出てしまった。

なんかねぇ・・・自然が怒ってる？

人間があまりに自分勝手に振舞いすぎて、

”地球は温暖化なんかしてないよー！”

って顔してるから？

でも、被害を受けるのは、いつも弱い立場の人たちなんだよ。

子供の頃、雨が降らないようにテルテル坊主を作った。

今はあんな気持ちです。

どうかもうこれ以上降らないであげて。

特に被害が出ている地域には。

河童には神通力とかまったくないので、

祈ることしかできないけれど、

被害に遭われた方々の生活が、一日も早く取り戻せることを

心からお祈り申し上げます。