ニューオーリンズの憧れの味
我輩は生牡蠣が好物である。
生の貝は苦手で食べられない癖に、なぜか牡蠣だけは大好き!
冬場は機会あるごとに生牡蠣を食べている。
というわけで、先日東京に行った際もオイスターバーで
「一人酒&夕食」を楽しんだのだが、
そこで夕食に食べたのがこれ。
”シーフードガンボ”である。

”ガンボ”というのは、アメリカ南部の郷土料理で、
オクラなどでとろみをつけたシチューのようなもの。
カレーのようにご飯にかけて食べる。
我輩はこの料理に思い入れがあって、
オイスターバーなどで見かけるとよく注文する。
我輩がアメリカで食べたのかって?
残念でしたー!
我輩が”ガンボ”なる料理に興味を持ったのは、
ある雑誌の紀行文がきっかけなのだ。
それはまだ我輩が中学生ぐらいの時だったろうか。
「リーダーズ・ダイジェスト」というアメリカの雑誌の日本版を
定期購読していた。
記事や読み物が面白くて愛読していたのだが、
あるとき読んだニューオーリンズの紀行文の中に出てきた
”ガンボ”なる料理に、我輩はいたく興味をそそられたのである。
今のようにネットが普及した時代であれば、
すぐに写真を見たり、レシピを検索したりできる。
しかし当時は、文章から想像するのみ。
そしてそれは未知なる味への憧れとして、
我輩の頭(の皿?)にインプットされてしまったのだ。
残念ながら、「リーダーズ・ダイジェスト」日本版は、
休刊してしまって、今はない。
だが、あの雑誌は小さな河童に大きな世界を見せてくれたと思う。
やはり若くて感性が柔軟な内に、読書はすべきですなあ。
えっ?
柔軟な感性に刷り込まれたのは、食べ物のことだけかって?
そこは深く追求しないでくださーい!
σ(^◇^;;