葡萄も今年で最後かなぁ・・・
”かっぱ父”は、花や野菜や果物を育てるのが趣味であった。
残念ながら、我輩はもっぱら食べるのが専門。
育てる方には全く興味がなかったので、
”かっぱ父”に教わったこともない。
かくして、野菜畑は紫蘇のジャングルとなり、
ほったらかしにされた蘭たちは枯れてしまった。
かろうじて生き延びているのは、柿、柚子、夏みかんといった樹木と
”かっぱ父”が愛した葡萄の木である。
葡萄の栽培は消毒や剪定、芽かきと手がかかる。
手をかけて甘い巨峰を育て、
ご近所に配るのが”かっぱ父”の楽しみであった。
昨年から今年にかけ、我輩なりにネットで調べて、
枝を切ったりはしたが、肥料やりも消毒もしてないので、
どうなることかと思っていた。
でも、少ないながらなんとか実をつけ、それなりに色づいた。
(えらい!)

甘みは今ひとつだが、これ以上置いておくと、
全部鳥に食べられてしまうので収穫し、
ささやかながら近所におすそ分けした。

これから葉っぱが落ちて、毎日庭掃除が大変になる。
”かっぱ母”も高齢なので、負担が大きいだろう。
「この葡萄を食べられるのも今年限りかも・・・」
そう思うと、なんだか心淋しくなってしまった。
(ノ◇≦。)