またまた歌舞伎界の宝が・・・
坂東三津五郎さんが亡くなってしまった。
まだまだ歌舞伎初心者の我輩にとって、
彼の軽妙洒脱な演技は、歌舞伎を身近に感じさせてくれるものであった。
記事によれば、すい臓がんの再発により、
九月大歌舞伎は休演したそうなので、
奇しくも、我輩が観た「たぬき」の柏屋金兵衛が、
彼の歌舞伎座での最後の舞台であったようだ。
皮肉なことに、「たぬき」での彼の役は、
死んだと思われて火葬場に運ばれ、葬式を出された男が、
棺桶の中で息を吹き返してしまい・・・という話。
役で着た白装束を、こんなに早く自ら着るはめになるとは、
三津五郎さんも考えてもみなかったことだろう。
このところ、毎年のように歌舞伎界の宝ともいうべき人が亡くなっている。
それも、まだまだこれからという若さでである。
2012年12月に中村勘三郎さんが57歳で、
2013年2月に市川團十郎さんが66歳で、
そして坂東三津五郎さんは59歳であった。
歌舞伎座を建替えてから、
あまりに亡くなる人や怪我をする人が多いので、
歌舞伎座の”祟り”だの、”呪い”だのという噂もあるそうだが、
あのビルが風水的に悪いのだろうか・・・。
明日の運命は誰にもわからない。
だから、今日が大切!
先延ばししないで、どんどんやろうね。
仕事も遊びも。
最後に、三津五郎さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
---<合掌>---