女将さんって無欲・・・
年明けに、1枚の絵馬が届いた。
そう、お寺とか神社にある”願い事を書いて奉納する木の札”である。
女将と親しいお寺の住職さんが送って下さったもので、
今年の干支である羊が描かれている。
(羊が描いてあっても絵馬なのだ)

あまり信心深いとは言えない”なんちゃって女将”だが、
「せっかくだから、願い事書こうかな。」
とか言って、こそこそ何か書いている。
気になったので、覗いてみると・・・。

こ、これだけ~!?
女将さんの願い事って、あまりに小さくない?
「そう?あんただって、去年の七夕の短冊に、
”きゅうりがいっぱい食べられますよーに”
って書いてたじゃない。」
そりゃ、我輩は河童ですからねぇ。
仮にも老舗旅館の女将さんの願い事としては、
欲がなさすぎるというか、夢がないっつーか・・・。
(;^_^A
「あたしゃ、住むところがあって、
三度のご飯が食べられれば、それで満足なの。
ついでに温泉があれば、もう極楽!」
・・・女将さんって、無欲・・・
だから、加満田の女将が務まるんだわ。
旅館だから、美味しいご飯には事欠かないし、
いい温泉はあるし。
まあ、我輩もそう欲の深い方じゃないけどさ。
”もうちょっと、お金欲しいなぁ”とか、
”もうちょっと、お休みしたいなぁ”とか、
やっぱり考えちゃうじゃない。
旅館の女将って、すごく大変な仕事なのに、
それを難なくこなしていけるのも、
この無欲さゆえかしらん。
女将さんって、実はかなり出来た人物かも。
「いや~、ただどーでもいいだけ。
ちゃんとした女将なら、
”加満田がより一層繁栄しますように”
とか
”多くのお客様がご来館下さいますように”
とか、書くわけよ。」
ふーむ、なるほど。
やっぱり、”なんちゃって女将”ですかねぇ。
まっ、そこが、女将さんのいいところなんだけどさ。
でも、絵馬って奉納しないと効果ないんじゃないのかなあ。
フロントに、そのまま置いてあるけど・・・。