子供向きと大人向きのミュージカルをはしごしちゃった
湯河原からだと交通費もばかにならないので、
可能であれば(体力的にも、経済的にも?)、
昼、夜、公演をはしごすることも多い。
今回は、随分タイプの違うミュージカルをはしごしてきた。
昼は、劇団四季の「リトル・マーメイド」。
夜は、ブロードウェイ・ミュージカルの「ONES~ダブリンの街角で~」。
そもそも、我輩はどうしても「ONES~ダブリンの街角で~」が
観たかったのである。
で、そのチケットをとった後、
”なにか昼に観られるものはないかなぁ・・・?”
とネットで探したら、
「リトル・マーメイド」のチケットが出ていたわけだ。
これも一度観たかったが、なかなかチケットがとれなかったので、
これ幸いとはしごすることにしたのである。
いやあまさに、対照的な世界を味わってまいりましたぞ。
「リトル・マーメイド」はご存じ、ディズニー作品。
フライングを多用するため、新劇場を造っての公演で、
色彩はカラフルだし、衣装や装置もまさにディズニーの世界。
もともと子供が大好きな作品だしね。
それだけに、観客も子連れが多く、あとは修学旅行生とか、
家族連れとか、若いカップルとか・・・。
もちろん、アリエルのグッズとかも売っていて、一瞬
”ここはディズニー・シーか?”
と錯覚してしまうくらい。
まあ、昔から、四季は子供向けのミュージカルに力を入れているし、
子供のころから、ミュージカルに親しむにも、
こういう家族で楽しめるミュージカルって大切だと思う。
個人的には、この内容ならば、
”ディズニー・シーのショーで充分”って、思っちゃったけどね。
夜は一転して、子供のミュージカルの世界から、
大人のミュージカルの世界へ・・・。
「ONES~ダブリンの街角で~」は、トニー賞8部門を受賞した作品。
ベースになった映画があるらしいけど、残念ながら、我輩は観ていない。
我輩が興味を持ったのは、その演出方法。
舞台上にバーのセットが設えられ、開演前の時間、そこでは実際に酒が売られる。
観客が飲んでいると、いつの間にか楽器を手にした人間が、
舞台中央に集まって演奏を始める。
演奏しているのは出演者達で、彼等は全員が役者であり、演奏者なのだ。
ストーリー自体は、もどかしいようなラブストーリーなのだが、
この作品の素晴らしさは、ストーリーよりも、その音楽と演出だ。
出演者は常時舞台の両脇に置かれた椅子に坐っている。
(そう、フラメンコの舞台みたいにね)
ギター、ピアノ、バイオリン、チェロ、ドラムなどの楽器を、
自在に演奏しながら、彼等は時に名のついた役を演じ、
時にただの伴奏者となり、時に舞台転換の黒子となる。
この舞台には、ほとんど装置もない。
椅子とテーブルとピアノを動かすことで、
そこはにバーになり、父の店になり、男の部屋になり、
女の家になり、録音スタジオになる。
ごく自然に、観客の想像力をそこに運んでくれるのだ。
とにかく、”観にきたかいがあったぜ!”と
思わせてくれるいい作品でした。
ちょっと、笑えちゃったことがひとつ。
バーでの飲物、ビールとかワインとか、ソフトドリンクとかを
プラスティックのカップで販売しているわけですが・・・。
我輩は、ウイスキーを頼んだわけです。
(ビールはトイレが近くなるからねえ・・・)
「ウィスキーはストレートのみの販売ですが、よろしいですか?」
いーですよ、もちろん!
・・・って、出てきた小さなプラスティックカップ。
なんと、ストローが挿してある。
なんで???
ストレートのウィスキーだよ~?
氷も水もなしなのに、ストローで飲むか、普通。
蓋を外して、クポツと一息で飲んじゃったけど、
初めての体験でした。
劇場が六本木のEXシアターだったので、開演前に足を延ばして、
ミッドタウンのイルミネーションも見てきました。
ツアーバスとかも何台も来ていて、びっくり!
イルミネーションって人気あるんだなぁ・・・。
そういえば、湯河原のイルミネーション
「冬ほたるin万葉」
も、今年で最後だそうです。
期間は12月13日(土)~24日(水)
足湯に入りながらのイルミネーション、見に来てね!