ウォー・ホースに感動!
お盆で忙しくなる前にお休みを頂き、渋谷のシアター・オーブで、
「ウォー・ホース」を観てきましたぞ。
スピルバーグの映画の「戦火の馬」の舞台版かと思ったら、
こちらの方が先だったそうで、
この舞台を観て感動し、映画化したらしい。
(舞台の初演は2007年。スピルバーグの映画は2012年制作。)
原作はイギリスの児童小説で、第一次世界大戦を舞台に、
少年アルバートと愛馬ジョーイが、様々な困難を乗り越えて、
再会するまでを描いているが、彼等の話を軸にしつつ、
いくつものエピソードを盛り込み、人間がもつ優しさや弱さ、
そして、すべてを踏みにじっていく戦争の悲惨さを描き出している。
我輩は、映画にもかなり感動した。
映像も素晴らしかったし、馬の演技力にも感じ入ったものだ。
しかし、今回の舞台は、それ以上のものであった。
なんといっても、馬のパペット(操り人形)が素晴らしい!
操り人形といっても、3人がかりで動かす等身大の馬なのだ。
実際に、舞台ではそれが何体も使われ、実際に人間が騎乗するのである。
「ライオンキング」で役者が、身体に装着するパペットを観た時も驚いたが、
今回の馬のパペットは、その大きさといい、表現力といい、
圧倒的な存在感で、観客の想像力を刺激する。
鉄条網に引っ掛かって、苦しむジョーイの姿に、
思わず涙してしまったのは、我輩だけではあるまい。
イギリス、ドイツ、フランス、国同士が戦うことになっても、
その国の人間一人一人は、普通の人間なのだ。
音楽や生き物を愛し、家族を思い、平和を願っているのである。
我々は決してそれを忘れてはならない。
・・・と、気合が入ってしまう位、よい舞台でした。
この夏の我輩のお勧め舞台でーす。