ボケてるのは誰だ!?
小田原のちょっと知られた干物屋の奥さんである。
時々、仕事の後、加満田まで車を飛ばして、お風呂に入りに来るのだが、
そんな時には、傷物の干物などを大量に持ってきてくれるので、
鎌田家の食費はだいぶ助かるらしい。
(そのまた、おすそ分けを我輩も頂いております。)
”Sちゃん”は、本人も芝居やコンサートに行くのが大好きな上、
仕事上の付き合いもあって、色々なチケットを頼まれることが多い。
今回は、小田原でシャンソンのコンサートがあるというので、
彼女を通して、チケットをお願いしておいたのだが・・・。
***** <以下は寸劇風にお楽しみ下さい> *****
かっぱ:「Sちゃん、我輩が頼んだチケット、どうなってるの?」
Sちゃん:「えっ?、この前来た時に、るりちゃんに渡したよ?」
女将:「えーっ!?」
女将、あせりまくって、引き出しなどを片っ端から開けて探してみる。
しかし、見つからない。
女将:「チケットって、封筒に入ってた?」
Sちゃん:「うん、表に”かっぱちゃんへ”って、書いてあったと思う。」
女将:「あー、見たような気がする。定型サイズ大判のだよね?」
かっぱ:「我輩は受け取った記憶がないなあ。
一応、探してみるけど。」
女将、ますます冷や汗。
我輩だけでなく、かっぱ母と友人の分の計3枚なのだ。
女将:「やだ、ほんと、どーしよう・・・。」
かっぱ:「Sちゃん、チケットってどんなの?カラーで派手な奴?
それとも、字だけの地味なタイプ?」
Sちゃん:「よくある地味なタイプだったよ。」
女将さんの頭の中では、
「弁償! 8,000円×3枚=24,000円也」
の声がこだましているよーだ。
顔面蒼白、冷や汗たらたら・・・・
そこに、Sちゃんの声が!
Sちゃん:「ごめーん!!あった!
私のチケットホルダーの中にまだあった。」
はい、チケットはまだ渡されてなかったんですねぇ。
渡したつもりのSちゃんも、受け取ったような気がした女将も
どっちもどっちのボケ具合です。
し・か・も!
チケットは封筒になんか入ってなくて(なにが定型サイズだ?)、
包み紙に”かっぱちゃんへ”って書いてあるだけ。
しかも、黒地に金文字の派手なカラーチケット!
というわけで、
今回の大ボケ大賞は、
”Sちゃん”に決定!!
“Sちゃん”は平謝り。
「もう、私の言うことなんか、
一生信じなくていーから!」
と、絶叫しておりました。
”我輩はまだボケてないも~ん♪”と、
心密かに胸をなでおろしたかっぱなのでした。