白洲次郎のウィスキー!?
まずはこの写真をご覧頂きたい。
なんだか判るかな?
そう、ウィスキーの空きボトルです。
だいぶ古そうでしょ?
でもこれは、かなりレアな代物なんですぞ。
なんと、かの白洲次郎の愛飲したウィスキーなんです!
白洲次郎といえば、昭和を代表するジェントルマン。
彼が酒好きだったのは有名ですが、特に愛飲したのがこれ、
親友のストラトフォード伯爵が送ってくるスコッチ・ウィスキーです。
なにせ相手は英国貴族、そのこだわりも半端じゃない。
スコットランドの蔵元からスコッチ・ウィスキーの原酒を樽ごと買取り、
伯爵の広大な邸内で寝かせ、頃合いを見計らって送ってくる絶品。
かの大島監督も、絶賛しているそーな。
(あー、我輩も飲んでみたかった・・・。)
伯爵から次郎へ贈られた証拠に、
裏にはこんなラベルが貼られております。
しかし、何故、このボトルが加満田にあるのかって?
今でこそ、”なんちゃって女将”が運営する「かっぱの宿(?)」だけど、
本来の加満田は作家や画家といった知識人が集まるお宿だったわけ。
とーぜん、白洲次郎氏も何度も来ていて、その際に社長(先代)に
下さったウィスキーのボトルが残っていたわけです。
「女将さん、これ、加満田に飾るんですかー?」
「あ、それね。酒屋のNがくれっていうから探してきたの。
どっかにころがってるとは思っていたけど、探す気になれなくてさ。」
こういうものでも、集客に役立つと思うんだけどなあ。
まあ、部屋の片隅でころがっているよりはいいか。
というわけで、このボトルは酒屋のNさんが大事に持ち帰りました。
ケースに入れて飾っとくって言っていたから、
ボトルにとっては幸せかもね。
(中身が入っていたら、絶対あげないけどさ!)