命について思うこと
今日3月11日は、昨年の東日本大震災以来、
多くの人にとって忘れられない日となってしまった。
奇しくも今回は、”かっぱブログ”を書き始めて100回目の
記念すべき回である。
ちょっと真面目に、「命」について考えてみたい。
”命あるもの、いつか必ず終わりのときを迎える”
これは真理である。
死なない人間はいない。
枯れない花はない。
枯れないようにした花は、すでに生きてはいないのだ。
そう考えると、”生きる”ということは、
死に向っての時を刻み続けることとも考えられる。
だが、誰も自分の時間がどれだけ残されているかは知らない。
漠然と「まだ続く・・・」と思っている。
だから今日を大切にしない。
自分には明日という日が必ず来ると思っているから、
今日のやるべきことを明日に延ばし、
どうでもいいことに時間を浪費してしまうのだ。
それが、突然打ち切られたら?
あなたに、明日は来なかったら?
あなたは、今日を悔いずに逝けるだろうか?
1年前の今日、突然に断ち切られた多くの命から、
私たちは学び考えなくてはならない。
「自分にとって、本当に大切なものは何か」
大切な”人”、”事”が判れば、自ずと優先順位が決まってくる。
大切な人と多くの時を過ごして欲しい。
大切な事を後回しにしないで欲しい。
”今”をしっかりと味わって生きて欲しい。
一昨日、常連のY様の訃報が届いた。
女将は泣き腫らして、目が真っ赤になっている。
毎月いらしていたので、かっぱもよく存じているが、
癌との闘病の日々にあっても、くじけることなく、
加満田に泊まっては、お仲間を呼んで、楽しく会食なさっていらした。
車の塗装が趣味で、派手な彩色が施されたお車はひと目で
Y様の車とわかるものであった。
もう、あのお車を目にすることもない・・・。
ありがとう。
今、生きていることに感謝します。
それを生み出してくれた両親と
かっぱを暖かく包んでくれる友人たちにも。
女将さんと社長と加満田の仲間達にも
心からありがとうと伝えたい。
最後となりましたが、
東日本大震災で亡くなった多くの方達とY様のご冥福を
心からお祈り申し上げます。
残された方々の様々な苦痛が、少しでも和らぎますように。