加満田恒例 梅採りの日
加満田に宿泊すると、食前酒に自家製梅酒が出てくる。
これが、なかなかお客様には好評である。
(まあ、我輩は酒飲みなので、あまり甘い果実酒は好まないが・・・。)
で、自家製ということは、当然仕込みをするわけで、
このための梅の実を採る、という加満田の恒例行事があるのだ。
梅の実を採るために、旅館を全休にし、従業員全員で取り組むのである。
10日ほど前に、掲示が貼られた。
『6月30日
露天風呂の工事で全休するのに合わせて、梅採りをします!
全員参加 小雨決行』
「あのー、やっぱりかっぱも参加するのでしょーか?」
「当然でしょ!、汚れてもいい格好してくるんだよ。」
汚れてもいいって言ってもなあ・・・作業用甲羅とか?
水かき専用軍手とか?
ともあれ、晴天の下、皆でがんばりました。
男の人たちは、長い竹の棒を使ったり、
木に登って枝をゆすったりして、梅の実をはたき落とす。
女の人たちは、下でビニールシートを広げてそれを受け、
転げたのを拾い集める。
さて、かっぱは何をしてたのでしょーか。
当ててみてねー。
「たくさん、採れましたねー。
では、これで失礼しまーす。」
さあ、水浴びして、池のほとりでビールでも・・・と思ったら、
女将の無情の声が・・・
「甘ーーい!!
これから、これを選別して、へた取って、洗って、
穴開けて、瓶詰めするの!
今日は夜までかかるよ!」
うっそーーっ!?
・・・まじっすかぁ!?
かくして、調理場は梅酒の加工所と化しました。
この作業に慣れた女将とMさんが梅の実を選別し、
梅酒用、梅干用、梅ジュース用に仕分けしたものを
皆で車座になって、串を持ち、一つ一つ梅の実のへたを取っています。
・・・信じられないほど地味な作業・・・
かくして、皆様の食前酒の仕込みが出来ました。
今年は梅の実の収穫が多く、80kg(!)も採れました。
お客様が一杯来てくださらないと、余っちゃうなあ。
かっぱも手伝った自家製梅酒、是非味わいに来てくださいねー。
(はあー、本日は筋肉痛。温泉入って帰ろーかな・・・。)