KEIがっぱ参上!(その2)
で、気がついたのだが、このブログを読んでいる諸君は、我輩の住まいとなった「加満田」が何であるかをそもそも知っているのだろうか?
「加満田」というのは、神奈川県の奥湯河原温泉にある温泉旅館である。
創業71年というのは、このあたりでもまあ老舗の部類に入るらしい。
かっぱには建物の良し悪しはわからないが、何度も来るお客さんいわく、
「ちょっと古びた感じが落ち着けていい。」 そうだ。
自家源泉だけあって温泉の質はすばらしい。
我輩も時々こっそり入るのだが、皿はしっとりするし、甲羅のつやも良くなる。
むろん、風呂上りにはビールをきゅっ!・・と。
いかん、つい脱線してしまった。
今回のテーマは、「我輩がなぜブログを書くことになったか?」であった。
加満田も旅館であるからして、一応、ホームページがある。
そして、そこに「女将のブログ」なるページもあるのだが・・・。
これが、ちっとも書かれないのだ!!
まあ、確かに旅館の女将は忙しい。
客室での挨拶、電話対応、お見送りはもとより、客室に花を生けたり、掛軸を掛け替えたり、
ネット対応はしなきゃならんわ、手紙は書かにゃーならんわ、
むろん亭主と子供にご飯も食べさせにゃーならんし、・・・etc.
加えて、加満田では“女将の一品”と称して、加満田で採れた食材を女将自らが料理して出すという伝統がある。そのために、大根を掘ってきたりするのも、また女将の仕事である。
ブログを書くのが、ついつい後回しになるのも仕方あるまい。
しかし、現代において情報発信は必要不可欠なものである。
“旅館の生き残りのためにも、ここはひとつがんばってもらいたい!”と、女将に進言したところ・・・、
「じゃあ、あんたがやれば?」
「えーっ!?☆。☆」
皆さん、わたしゃ、かっぱですぞ!
水かきだってあるのに、キーボード叩けってかぁ~?
「報酬として、月に1升の三千盛。それに、夏は取れたてきゅうりもつけるよー。」
「・・・やらせていただきます。(ぺこり)」
ちなみに三千盛とは、加満田の社長が蔵元から取り寄せている酒である。
辛口で味が深く、うまい!
かくして、我輩はかっぱの身でありながら、キーボ-ドに向うことと相成ったのであった。
では、また次回。